
Q 40代から急激に肌の弾力が低下しました。漢方で改善できますか?
A 皮膚の老化はコラーゲン・エラスチンの減少、真皮層の水分低下、皮脂分泌の減少が複合的に進行する生理的過程で、完全な逆転は難しいですが進行速度を遅らせることは可能です。漢方では腎精(腎精)を補充し、肺(肺)の皮膚主管機能を強化する方向で老化遅延を図ります。体質に合った補気(補氣)・補血(補血)処方を継続的に服用すると、皮膚の弾力・光沢改善が期待できます。
詳細回答
内因性皮膚老化は加齢に伴う皮脂腺萎縮、皮膚バリア機能低下、コラーゲン合成減少として現れ、外因性老化(光老化)は紫外線・喫煙・微小粒子状物質の累積で加速します。40代以降のエストロゲン減少が皮膚の水分と弾力低下を急激に進行させ、この時期に介入すると進行速度を効果的に遅らせることができます。ヒアルロン酸・レチノール・ビタミンCなどの外用成分との併用も推奨されます。
漢方クリニックの観点
漢方医学では皮膚の老化は腎精(腎精)不足と肺気(肺氣)衰弱が複合されて現れ、肺は皮毛(皮毛)を主管するので肺気が充分でないと皮膚に潤いがなくなります。腎精を補充する六味地黄湯(六味地黃湯)・左帰丸(左歸丸)、肺気を強化する補肺湯に当帰・白芍薬を加味すれば皮膚の再生機能が向上します。足三里(足三里)・肺兪(肺兪)・腎兪(腎兪)の鍼・灸治療を併用すると全身の気血循環が活性化されて皮膚にも栄養が十分に供給されます。
